運命の恋~もしもあの時・・~
その日の晩に夏川くんからメールが届いた。

『こんばんは。あれから早速香織さんの話したら弘人かなり焦ってました!ムカついたんで誤解させときました。でも電話あったでしょう?社長にはきちんと事実を伝えてますので心配しないで下さいね。あと、伝言も伝えてます。自分でメールすればいいのに(頑張れたなら応援したかいがあった。良かったね)だそうです。実は今僕の横で珍しくお酒飲んでますよ。夜中も仕事の電話とかあるんでめったにお酒飲まないのに。ではまた、イタリアから戻ったらご飯付き合って下さいね!夏川』

よくしゃべる夏川くんらしいメールだ。
稗田さんへの想いは気づかないフリをしよう。
でなければ涙が出てしまう。

『こんばんは。田邉さんからは電話があったので今度は3人でご飯行きましょうって言っておきました!イタリア、気をつけて!またね。菊池』

返信をした時、視線を感じて顔をあげたらお風呂から上がった旦那が私を見ていた。
私今、どんな顔をしてただろう。
< 202 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop