運命の恋~もしもあの時・・~
もう4日前から別に暮らしており娘も初めの日こそ泣いて眠れてなかったけど最近は泣かなくなった。
そんな話をしながら有希の家へ娘を迎えに行った。
彼は有希の家族に改めて挨拶をした。
私も挨拶してたら有希から止められた。

「これで私たちお別れじゃないし、頼って欲しいからもうこれ以上言わないで。」

本当に有希が友達で私は幸せだ。
私はひとりじゃないって何度も言ってくれた。

それから3人で少し遠出をした。
娘の希望で、海沿いにあるアウトレットモールの中の観覧車に乗りに行った。

離婚して不都合とか寂しさもあるけど、こうやって3人で楽しく遠出をしたりを滅多にしなかったからそれはそれで良かったのかもしれない。
お互いが少し気を遣い合う方が上手くいくこともある。

そのアウトレットモールは稗田さんと来たオシャレなレストランと同じ海沿いにある。
夕方で夕焼け色だけどあの日見た景色と同じで胸が締め付けられた。
もう稗田さん私のことなんか忘れて元気にやっているだろうか?
あの夜以来、稗田さんからの連絡はない。
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