運命の恋～もしもあの時・・～

『じゃあ明後日とかでもいいですか？火曜日！木曜からまた飛ぶんですよね。』

「わかった！じゃあ田邉さんにも宜しく伝えてね。稗田さん…大丈夫かな？連れて帰れる？」

『はい、そこは大丈夫です。では火曜日に連絡しますね。おやすみなさい。』

「うん、わかった。おやすみなさい。」

電話を切る頃には動悸も手の震えも治まっていた。
稗田さん大丈夫かな…
本当は声だけでも聞きたかったな。
その日はなかなか寝付けなかった。

翌日は娘を送り出し、区役所での手続きや住所変更なんかで１日潰れた。
今日から娘も通学路を覚えたのでひとりで登下校するようになった。
娘は娘なりに頑張ってくれているようで本当に助かっている。
でもいつか反動で情緒不安定になるかもしれないからしっかり見守っておかなければ…
学校の先生にも現状を伝えると、先生も協力して学校の様子で変わりがないか注意してみていてくれると言ってくれた。
周囲の協力がこんなに得られることに驚いた。