運命の恋～もしもあの時・・～

「香織さんってこのおかしな田邉さんに馴染んでますね。すごい！普通ならなかなか怖くて受け入れられないですよね。」

「何だよ、俺からしたら周りの皆がおかしいのに…訳が分からないのに普通に仕事してる俺ってすごいだろう。」

田邉さんは自慢げににやっと笑った。
やっと笑った！

「はいはい、田邉さんすごいですけど、周りからするとおかしいのはあなたですよ！」

2人が冗談っぽく言い合いをしているので交互に顔を見る。
夏川くんはきっとこうやって田邉さんの機嫌が直る方法を知っててやってるんだろうなぁ。

うどんはすぐに運ばれてきた。
想像以上のゴボウ天が来た。
どんぶりにうちわのような編み目にされたゴボウの天ぷらがささっていた。

「すごい、うちわだ！」

驚いてそういうと２人から笑われた…
肉うどんももりもり肉が入っておりボリューミーだった。
うどんを食べながら話をってなかなか難しくもくもくと食べた。
ゴボウ天はサクサクしており、ゴボウが甘かった。

「美味しかったぁ！ご馳走様です。」

本当にお会計を田邉さんが済ませてくれた。