運命の恋~もしもあの時・・~
近くのファミレスに着き、中に入ると19時過ぎだからやはり混んでいた。
それでもすぐに席に案内してもらえた。

「今日会えて良かったです。もう、自分のことでいっぱいいっぱいだったはずなのに今や社長に振り回されてて…不在にするのが心配で心配で…」

「えっ?話って稗田さんのこと?てっきり田邉さんのことかと思った。」

もう会うなと牽制されるとばかり思ってたから拍子抜けした。

「えっ、何で弘人?」

「私が離婚してたからもう会うなって言われると思った…」

そう言うと夏川くんは大笑いしだした。
そんなに笑わなくても…

「すいません、フフフッまぁ、刺激しないでいただけたら助かります…でも内緒なんですよね?どこまで隠せるかわかりませんけどもう弘人のことはなるようにしかならないと思ってますから。しかも香織さんが避けても意地で会いに行きそうですよね。フフッ、そう言うところ弘人らしいです。」

語尾にハートマーク付いてた気がする。
こういうときの夏川くんって可愛い。
本当に好きなんだろうな。
10年も付き合ってるって言ってたけどそれでもこんなに愛されてるなんて…忘れてる場合じゃないのに!
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