運命の恋~もしもあの時・・~
それから5分もしないうちにメールが届いた。
画面には稗田さんって表示されてた…。

「ハハッ、社長でしょ?早かったですね~!」

メールを開くのもドキドキでやっと引いてきた手汗がまた出てきた。
『こんばんは。本当に久しぶりだね。香織ちゃんからメール貰えて嬉しいよ。僕はいつも通り元気だよ!香織ちゃんも順調にいってる?田邉がしつこくてごめんね…俺からもきちんと言っておくから、迷惑なら断ってね。稗田』
このメールだけ見るといつもの稗田さんだ。
いつの間にか私の隣のイスに夏川くんが移動してきており画面を覗いてた。

「ヘヘッ、社長強がってますね~!何事もないように。本当は自分が会いたくてたまらないくせに。フフッあっ、今のは聞かなかったことにして下さいね。」

夏川くんはまたあのスマイルで人差し指を口に当てている。
きっとすごくモテるだろうな…
稗田さんとはまた違った人タラシな感じだ。
顔はかっこいいのに可愛くて、どことなく中性的だ。

「飲み物取ってきますよ。何がいいですか?」

そういえばドリンクバーだけ注文してたのに取りに行くのも忘れてた…。
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