運命の恋~もしもあの時・・~
それからコンビニによってサンドイッチやサラダチキンなど軽く食べられるものとビールを飲もうってビールも買った。
それと、私のお泊まりセットも…

稗田さんの部屋は相変わらず小物が多く、以前より少し洋服が散乱していた。

「まさか今日、香織ちゃんが来てくれるなんて思ってなくて散らかしたままでごめんね。だらしない所見られちゃったな…」

そう言いつつ洋服を急いで回収していた。
その姿があまりに可愛いくて笑ってしまった。

「フフッやっと笑ってくれた。顔が強張ってたからどうしようかなってずっと考えてた。ハハハッ」

稗田さんは嬉しそうに笑いながら部屋をある程度片付けた。

「夏川くんから稗田さんが荒れてるって聞きました。」

「あぁ、アイツ…ハハッ恥ずかしいなぁ。香織ちゃんがご主人とラブラブだったと思って凹んでた。可愛いくて仕方がないのにどう頑張っても結婚してる香織ちゃんは手には入らないし、しかもご主人と上手くいってるなら尚更、あまり連絡するのもいけないなって。」

ソファに座ってる私の横に座り頭を肩にもたれてきた。

「ねぇ、香織ちゃん、キスして。」

甘い…甘い稗田さんにクラクラ酔いそうだ。
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