運命の恋~もしもあの時・・~
「わかったよ。香織ちゃん、泣かないで。そこはきちんと理解していくよ。嫉妬もするし独占欲もわくけど、その時その時解決していけばいいよ。お互いが誠実に向き合っていれば大丈夫。好きだよ、俺と真剣にお付き合いしてくれませんか。」 

「はい。私で良ければよろしくお願いします。」

理解してくれると言った稗田さんを信じてみよう。

「じゃあビールで乾杯だね。」

そういって乾杯した。
稗田さんはご飯を済ませていたみたいで私がサンドイッチを食べている間にサラダチキンも切ってきてくれた。
前から少し思っていたけど、稗田さんって距離感がないのかすぐに肩が当たりそうなくらい近くに座っている。
そこがまた緊張する。いつまでもドキドキが止まらない。

「はぁ、久々に楽しいお酒だよ。」

「フフッ最近よくお酒飲まれてたって聞きましたよ。一度電話もくれましたよね?あの時取れなくて、アナウンスに話かけてたって夏川くん言ってましたよ。何て話してたんでしょうね?」
< 234 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop