運命の恋~もしもあの時・・~
それからベッドへ移動し、求められるままに体を繋げた。
私の人生にこんな事が起こるなんて本当に夢のようだった。
何年かぶりにしていた元旦那との義務のようなソレとは全然違った。
経験がほとんど元旦那としかなかった私はきちんと出来たんだろうか?
稗田さんをがっかりさせてしまったんじゃないかと考えてしまう。
急な展開に戸惑いと興奮もあり眠れなかった…

夜中、稗田さんが眠る横でゴロゴロしているのもなんだか落ち着かなくてソロっとベッドを抜け出しトイレへ行った。
さすがに裸では寒く手探りで服を探して慌ててトイレへ駆け込んだ。
なんだか稗田さんの横で服を着るのも恥ずかしかったから…
身なりを整えてトイレから出るとキッチンから稗田さんが水を持って現れた。
寝ているものだとばかり思っていたので軽く悲鳴をあげて驚いてしまった…

「クククッ、そんなに驚かなくても。はい、のど渇いてない?」

「すいません…お水いただきます。」

恥ずかしくて俯き加減でペットボトルを受け取ろうとするとヒョイとかわされ、抱きしめられた。
< 236 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop