運命の恋~もしもあの時・・~
そう言って電話を切った。
振り返ってみるとここ最近娘のことを抱きしめることもしてなかったなぁ。
そう思い、リビングのソファーに座ってテレビを見ていた娘によっていき思いっきり抱きしめた。

「も~ママテレビ見えないよぉ~!」

「ヘヘッたまにはいいじゃない。香澄にぎゅってしてもらいたいのよ~!大好き。」

「私も!でもね、私翔太くんも好きなんだ。ママだけに教えてあげるね。翔太くんにも有希ちゃんにも言ったらダメだよ!」

そっか、こんなにまだ小さいと思ってたのにもう好きな子ができたなんて!
私が小学生のときに好きな子なんていたかな?

「フフッ、オッケー!じゃあ2人だけの秘密ね。それと、土曜日の夕方から翔太くんのお家にお泊まり出来ることになったよ!しかも日曜日に翔太くんのパパが遊園地に連れて行ってくれるって!」

「やったー!!え~っと、あと3回寝たらお泊まりだね。楽しみ。」

こんなに喜んでくれるなんて少し安心する。
どこか稗田さんと会うことに罪悪感があるから…。
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