運命の恋~もしもあの時・・~
3
それから、1日置きに田邉さんから電話があった。
だいたい昼前あたりでよくランチに誘われる。
仕事中だろうに…毎回断っている。
だけどやはり私の好みを知り尽くしており、よく『あれ好きだろう?食べに行こう』って言われ、合っている。
そんなやり取りをしている間にフランクに話せるようになった。
話しやすいのかな?田邉さんって面白くて会話が途切れない。
だからよく私も『真面目に仕事してください!』なんて茶化すことまであるくらい。

『もしもし、今日はどう?マジで会おうよ。ごはんだけだし、先輩がパスタ奢ってくれるってさ!無駄に良い店ばっか知ってるんだよ、あの人。』

後ろで『俺をディスったやつは連れていかん』って稗田さんの声がする。
フフッ、稗田さんって一見すごくクールで大人っぽいのに田邉さんといると子供っぽい。

「じゃあ稗田さんも一緒なら行きましょうか?」

ってついOKしてしまった。

『何だよ、先輩居なかったら来ないのかよ!』

「お店どこらへん?まだお昼までには時間あるしのんびり行くわ。」

田邉さんに場所を聞いて身支度を始める。
高揚している自分に気づく。
しつこいから行ってあげるだけだし、パスタなんて久々だし…
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