運命の恋~もしもあの時・・~
急いでマンションの下に行くと稗田さんの車があり稗田さんも車の外に出てきていた。

「お待たせしました。迎えにきてもらってありがとうございます。」

「久しぶり。会いたかったよ。」

稗田さんはそう言うと私からカバンを取り後部座席に載せて助手席のドアを開けてくれた。

「ヘヘッ、ありがとうございます。照れますね。」

「フフッ、照れてない時がないよね。そんな香織ちゃんが可愛くて愛しいよ。」

またまたそんな事を言う!
でも甘い言葉を言ってる割に顔はイタズラに笑ってるから何だか悔しい。

「どこまで本気なのか…」

そう言いながら私は車に乗った。
稗田さんもすぐに運転席に乗ってきた。

「え~、ひどいなぁ。いつだって俺は本気なのに。」

なんていいながらやっぱりあの笑顔。
稗田さんの方を向き文句を言ってやろうとしたとき、稗田さんから腕を引かれ抱きしめられた。
稗田さんの匂いだ。
私って匂いフェチなのかな?この匂いがすごく好き。

< 254 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop