運命の恋~もしもあの時・・~
「はぁ~、やっと会えたね。何日会えなかったか。いつ会えるって連絡が来るかと待ってたらまさかの夏川通してだったし。俺、拗ねてるんだけど?」

首もとでしゃべるからくすぐったいやら恥ずかしいやら嬉しいやらで笑ってしまった。
でも稗田さんも笑ってくれたからそこは素直に謝った。

それから待ち合わせのお店へ移動した。

「今日って田邉さんもくるんですか?」

「その予定だけど遅れてくるみたいだよ。先に食べててって言ってたから。田邉のことが気になる?」

「はい。離婚のことも稗田さんとのことも伝えてないですしやっぱり傷つけてしまいますよね…」

田邉さんの事だから怒るかな?

「そうだね。夏川とも話したけど内緒がいいよね。後ろめたさもあるけど夏川からも出来るだけ刺激しないでってお願いされたんだ。」

そうだよね。夏川くんと田邉さんは同じ立場で、やっぱり辛いよね…

「夏川くんって最近はずっとあんな感じなんですか?」

「う~ん、どうだろうね…。日本に居るときは気張ってる感じだけど海外にいるときは落ちてるんじゃないかなぁ。帰ってくると頬がこけてることが多いよ。」

そっか…田邉さんはその点強いなぁ。
結構あんな調子だし。
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