運命の恋~もしもあの時・・~
「先にお風呂入る?」

「そうですね。私、午前中に娘と公園で遊んだりしたので入りたいです。」

「フフッ、今日は一緒に?って聞かないんだね。」

流された感じではあるけどこの前は一緒に入ってしまってる!
今回もとかとんでもない!ムリムリッ!!

「香織ちゃん顔に出てるよ。安心して、嫌なら1人でゆっくり入ってくるといいよ。」

「稗田さんお先にどうぞ。」

「香織ちゃん先に入っておいで。服とか出しておくし。」

何だか嫌な予感はしていた…
稗田さんの促す通りに私は先に入った。
少し経って、頭を洗っていると予感的中…稗田さんが入ってきた。

「ちょっとまだ入ったばっかりです!何で入ってくるんですか!?」

やっぱり!ゆっくり入ってくるといいよなんて嘘ばっかり!
シャンプーしてて目があまり開けられないのに、とりあえず後ろを向き胸の前で手を組んだ。
でも明らかに無防備で反撃の術がない私は言葉での抵抗も虚しく後ろから抱きしめられた。
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