運命の恋~もしもあの時・・~
「さあ、メニュー選んでね。」
そう言って私にメニューを差し出してくれる。
稗田さんってスゴくステキだ。
モテるんだろうなぁ、結婚してないって言ってたけど。
田邉さんはパソコンを扱っている。

「ありがとうございます。何かお勧めあります?」

「う~ん、クリーム系ならこれで、和風ならこれで…」

「香織は絶対これだよ!好きだろ?」

いきなり田邉さんが入ってきてトマトとモッツァレラのシンプルなパスタを指差した。

「え?たしかにトマトとチーズの組み合わせ好きだけど…」

ちらっと稗田さんを見ると苦笑いしている。

「じゃあ決まりだね。僕たちのはもう伝えてあるんだ。」

そう言って店員さんに注文してくれた。

「先輩、やっぱ夏川帰れないの?このやりとりがもう、うざい。」

「ハハハッ、夏川ばっかり頼ったらあいつもパンクしちゃうよ。俺たちで少しはフォローしてやらないと。」

パソコンを見ながら話をしている
忙しいのかな?
別の日にすれば良かったのに…
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