運命の恋~もしもあの時・・~
そして本当に20分くらいで稗田さんは来てくれた。

『香織ちゃんの家は何号室?そう言えば香澄ちゃんって起きてる?勢いで来ちゃったけど…上がらない方がいい?』 

私は稗田さんに部屋番号を伝えるとすぐにあがってきてくれた。

玄関に入ると私から稗田さんに抱きついた。
別れたばかりだったけど会いたくてたまらなかったんだ。

「フフッ香織ちゃん泣き虫になってるね。良かった。抱きしめてあげられて。」

「ごめんなさい…ありがとう。すごく会いたかった。稗田さん本当に私なんかでいいんですか?面倒くさいでしょ?」

本当のところはそこだった…
稗田さんが冷静になったとき面倒くさい私なんかより若くて一緒にいて楽しい子がいいって思うんじゃないかって。

「う~ん、めんどくさいって何?恋愛って基本的に面倒くさいものでしょ?だからこそ本当に好きな人としか出来ないし、続けられないんじゃないかな?俺は香織ちゃんがいいし、面倒くさいことを苦には思ってないよ。」
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