運命の恋~もしもあの時・・~
「いらないよ。この時間が何よりのプレゼントだ。」
そう言って田邉さんはテーブルの上に置いていた私の手を握った。
何となくそんなこと言われたら拒否出来なかった。
「ハハッ、香織は優しいからな。さすがに振り払わなかった。」
少し悲しそうに笑いながら手を離した。
そんな田邉さんを見ると胸が痛い。どうにかしてあげたいけど変に優しくして希望を持たせるのは返って残酷だ。
「お誕生日おめでとう。当日は?夏川くんもいないし稗田さんにでもお祝いしてもらうの?」
「いや、当日は夏川帰ってくるんだ。きっといつもなら1週間はかかることを2日ぐらいでやらないといけないから寝ずに頑張ってるんじゃないかな。別に当日じゃなくても俺はいいのに…。何だか申し訳ないよ。アイツの気持ちに応えてやれないのに俺のためにアイツは健気に頑張るんだ。」
「そうだよね。私も田邉さんと同じ気持ち。ごめんね、田邉さんの気持ちに応えてあげられなくて。」
そう言って田邉さんはテーブルの上に置いていた私の手を握った。
何となくそんなこと言われたら拒否出来なかった。
「ハハッ、香織は優しいからな。さすがに振り払わなかった。」
少し悲しそうに笑いながら手を離した。
そんな田邉さんを見ると胸が痛い。どうにかしてあげたいけど変に優しくして希望を持たせるのは返って残酷だ。
「お誕生日おめでとう。当日は?夏川くんもいないし稗田さんにでもお祝いしてもらうの?」
「いや、当日は夏川帰ってくるんだ。きっといつもなら1週間はかかることを2日ぐらいでやらないといけないから寝ずに頑張ってるんじゃないかな。別に当日じゃなくても俺はいいのに…。何だか申し訳ないよ。アイツの気持ちに応えてやれないのに俺のためにアイツは健気に頑張るんだ。」
「そうだよね。私も田邉さんと同じ気持ち。ごめんね、田邉さんの気持ちに応えてあげられなくて。」