運命の恋~もしもあの時・・~
「えっ?出ようか?病院行く?タクシー呼ぶから!」

慌てて立ち上がってとりあえず会計に行こうとすると田邉さんは私の腕を掴んで止めた。

「いや、大丈夫。とりあえず帰って横になるよ。」

田邉さんはそういうと立ち上がるけどフラフラしてまともに歩けてない。
私は田邉さんの腕掴んで支える。

「とりあえず待ってて、会計してタクシー呼んでもらうから。家に帰る?」

「悪い…頼む。」

よっぽど頭が痛いのか珍しく素直だ。
私は慌てて会計をし、タクシーを呼んでもらった。
店員さんの配慮でタクシーが着くまで入り口付近の椅子に座らせてもらった。
駅近くなのでタクシーはすぐに到着し2人で田邉さんの家へ向かう。
私はタクシーの中で稗田さんに電話をした。

『もしもし、どうしたの?』

「もしもし、あの、今田邉さんとご飯食べてたんですけど急に頭痛がしだしたみたいで顔色が真っ青なんです…とりあえず横になりたいみたいで田邉さんの家に送って行きますね。」

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