運命の恋~もしもあの時・・~
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田邉さんは深く眠ってしまったと思ったが10分足らずで目を覚まし、ぼーっと天井を眺めている。

まだ寝ぼけてるのかな?
10分じゃ元の世界に帰ることなんてできないか…
ん?じゃあどのくらいの時間かかるのかな?
宇宙じゃないし…

そんなことを考えていたら急に起き上がりまっすぐ前を見つめている。

「…田邉さん?」

「へっ?あ、あぁ…」

こっちを見るけど視点が定まっていない。

「…大丈夫?」

「へへっ、何かあの頭痛といいめまいといい帰れそうな予感がしたんだけどなぁ。」

田邉さんの目から涙が零れおちる。
その姿をみて私まで涙が溢れる。

「期待したよなぁ、ごめん…」

泣いてるのに必死に笑顔を造ろうとしている
私には何がしてあげられるのだろう…

ようやくしっかりと田邉さんと目が合った…
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