運命の恋~もしもあの時・・~
「クローゼットの中の引き出しに直してるのを見たって夏川くんが言ってました。」

田邉さんは慌ててクローゼットに駆け寄り引き出しから箱を取り出した。
嬉しそうに恐る恐る箱を開けて中を覗いている。

「俺たちきっと素直に幸せを受け入れれば良かったのに不安になってしまったからいけなかったんだと思う。でももう大丈夫、今回の事で確信が持てたから。」

なんだか大変だったのにすっきりした顔してる。
きっと今までいた田邉さんも元の世界にかえれたよね?

「稗田さん、電話して教えてあげないと!」

本当に心配してたもんな。

「本当だ!休み貰わないと!」

休み?
< 296 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop