運命の恋~もしもあの時・・~
「ご飯食べました?今コーヒーしかなくて…」

「千秋…」

冷蔵庫からコーヒーのペットボトルを取り出そうとしていた手が止まる
今にも泣きそうな顔でこちらへ振り返る

俺は千秋に駆け寄り強く強く抱きしめた。

「なんだよ、どういうことだよ!うぅっ」

千秋は背中をつかみ叫び、震えるように泣いている。

「ごめん、会いたかった…俺、戻って来れたんだ…」

涙が溢れ止まらない。

「顔が見たい、千秋?顔見せて?」

少し間があり、千秋は顔を上げる。

「痩せたな、ちゃんと食べてるか?」

「当たり前だ、もう会えないと思ってたから俺…」

千秋の目からは次から次に涙が流れ出る。
そんな千秋が愛しくて堪らない。
少し体を離し、千秋の足元に片膝付いて跪く
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