運命の恋~もしもあの時・・~
「よかった、嫌われてなくて…他の男に取られてなくて…不安で仕方がなかった。待っててくれてありがとう。」

「弘人おかえり。戻ってきてくれてありがとう。」

「ただいま、千秋。」

何度もお互いを確認するかのように見つめ合ってはキスをした。

「この前我慢できなくて弘人をベロベロに酔わせてイタズラしてやったんだ。」

千秋は泣きながらドヤ顔でそういうと俺の服を脱がし始めた。

「ハハッ、相手は俺だけどなんか焼けるな。」

上半身を脱がされた俺の左胸の下辺りを人差し指でさする。

「ほらここ、コレ僕がつけたヤツ。」

見ると消えかけたキスマークがあった。
また泣き出すんじゃないかという顔で俺を見上げる千秋…本当に寂しくて怖い思いをさせただろうに…。
堪らなくなり力いっぱい抱きしめ貪るようにキスをした。
千秋を抱き上げると千秋も俺にしがみつく。
俺たちはキスを止めずなんとかベッドにたどり着く。
< 304 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop