運命の恋~もしもあの時・・~
「えっ?今何て…?」

気づかない間に少しずつ周りが見え始めていた。
あれ?抱き心地が…
確認したくて慌てて体を離し香織の顔を覗き込む。

「あ、あぁ、香織…うぅ、うぅ、」

香織の顔を見た瞬間、涙が溢れた。
すがりつくようにキスをする。

「俺、戻れた!」

「え?戻れた?どこから?えっ?何が起こったの?」

俺の家だ!香織と俺の。
そして会いたくてたまらなかった香織が目の前にいる!

「違う世界、パラレルワールド?みたいな!香織、俺の奥さん?」

香織は俺に抱きつき泣き崩れた。
きっと同じ思いだったに違いない…
二人抱きしめ合って泣いた。
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