運命の恋~もしもあの時・・~
4
当日、雨が降っていた。
私は迎えに来てくれると言う稗田さんを断りバスで向かった。
そんなに遠い距離ではないし、稗田さんは仕事中に来るわけだし。
でも少し雨だったから後悔した。私って…
病院に着き中に入ると総合受付の前の待ち合い席に既に稗田さんが座っていた。
私に気づいて手を挙げこちらに駆け寄ってきてくれる。
「こんにちは。雨の中来てくれてありがとう。本当に助かるよ。もう受付は済ましてあるんだ。担当医がすごく香織ちゃんに会いたがっててね、わざわざ他の医者と外来を変わってもらってるらしいんだ。ゆっくり話をしたいみたい。」
「わかりました。緊張します。何をお話ししたらいいのかわからないですし…田邉さんはもう先生のところでしょうか?」
手汗がすごい。
でも稗田さんの穏やかな笑顔を見ると少し落ち着く。
「田邉は今日は来ないよ。香織ちゃんが怖いだろうし、先生と話してますます怖くなるかもしれないしね。怖いことはしないし、途中でやめてもいいから安心してね。」
私は迎えに来てくれると言う稗田さんを断りバスで向かった。
そんなに遠い距離ではないし、稗田さんは仕事中に来るわけだし。
でも少し雨だったから後悔した。私って…
病院に着き中に入ると総合受付の前の待ち合い席に既に稗田さんが座っていた。
私に気づいて手を挙げこちらに駆け寄ってきてくれる。
「こんにちは。雨の中来てくれてありがとう。本当に助かるよ。もう受付は済ましてあるんだ。担当医がすごく香織ちゃんに会いたがっててね、わざわざ他の医者と外来を変わってもらってるらしいんだ。ゆっくり話をしたいみたい。」
「わかりました。緊張します。何をお話ししたらいいのかわからないですし…田邉さんはもう先生のところでしょうか?」
手汗がすごい。
でも稗田さんの穏やかな笑顔を見ると少し落ち着く。
「田邉は今日は来ないよ。香織ちゃんが怖いだろうし、先生と話してますます怖くなるかもしれないしね。怖いことはしないし、途中でやめてもいいから安心してね。」