運命の恋~もしもあの時・・~
それから特別室のようなところへ通された。
脳外科担当の山田先生と精神科担当の岩崎先生がいらっしゃった。
挨拶を終え、まず私について名前や生年月日、出身、家族構成など質問された。
それから少し踏み込んだ話も聞かれた。婦人科の病気とかも。
田邉さんとの接点もあった可能性があることなども話をした。
ただ14年前、私は転職していないことになっている。
「正直に申し上げて彼が嘘をついているようには考えられないんです。精神科の視点からみても異常はない。それも脳派の検査からも間違いないと思ってます。そして話をしていた香織さんが実在したことで益々困惑しております。彼から聞いたことはほぼ合っています。」
ごくっと生唾を飲み込んでしまう。
稗田さんが私の背中をさすり、「大丈夫?」
と心配そうに私の顔を覗き込む。
私は頷く。
稗田さんの暖かい体温を感じ、不思議と恐怖心が和らいだ。
脳外科担当の山田先生と精神科担当の岩崎先生がいらっしゃった。
挨拶を終え、まず私について名前や生年月日、出身、家族構成など質問された。
それから少し踏み込んだ話も聞かれた。婦人科の病気とかも。
田邉さんとの接点もあった可能性があることなども話をした。
ただ14年前、私は転職していないことになっている。
「正直に申し上げて彼が嘘をついているようには考えられないんです。精神科の視点からみても異常はない。それも脳派の検査からも間違いないと思ってます。そして話をしていた香織さんが実在したことで益々困惑しております。彼から聞いたことはほぼ合っています。」
ごくっと生唾を飲み込んでしまう。
稗田さんが私の背中をさすり、「大丈夫?」
と心配そうに私の顔を覗き込む。
私は頷く。
稗田さんの暖かい体温を感じ、不思議と恐怖心が和らいだ。