運命の恋~もしもあの時・・~
「フフッ。今付け足したね。香織ちゃん見てたら心配になるよ。こんなにホイホイついてくるから。いつかだまされてしまうんじゃないかと思うよ。でも今回のことは助かってる。ありがとう。」

危なっかしいんだ。
そんな話をしてたら料理が運ばれてきた。
メニュー写真で見るよりも結構ボリューミーで食べ応えありそう!

「うわぁ。この量すごい。しかもこんだけ食べて低カロリーでしたよ!」

「すごいよね~。この前はカレーを食べたけど根菜類がゴロゴロ入ってておいしかったよ。」

それから私を気遣ってくれているのか田邉さんの話はせず料理の話をしながら2人とも完食した。
稗田さんはまるっきり料理をしないからこそ色んなお店で食べるのが好きなんだとか。
私は一応主婦だからレシピサイトを見ながらだけど一通り作るって話をしたら是非食べたいって…
私は丁重にお断りをした。
こんなに舌の肥えた人に食べさせられる料理は作れない!

病院を出ると雨はやんでいた。
稗田さんは送ってくれると申し出てくれたけど断った。
バスでかえりながら頭を少し整理したかったから。

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