運命の恋~もしもあの時・・~
「ただ、違ってるのは俺の知ってる香織は痩せてた。厳密に言うと一緒にジムに通って痩せたんだ!」

大きなお世話だ!
太ってて悪かったわね!!

開いた口が塞がらずただただその男を凝視していた。

ふと、男の表情が柔らかくなり寂しそうに笑った。泣きそうにも見える。

「結婚して12年、付き合ってたころを含めると14年。子供は居なかったけどそれなりに仲良く幸せだったはずなのに…」

どうしよう…
今にも泣きそうな男を放って帰るわけにもいかないし、
何よりそんなに危険ではないような気がしてきた。
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