運命の恋~もしもあの時・・~
「……そっか、」

「それで…食事が済んで二人はそのお店を出て近くのホテルに入って行ったの…」

ホテルに…
最近旦那と楽しく会話したのはいつだろう?
そっか…私、女の勘も働かなかったな…
自分のことばかりだった気がする。
気づいたら涙が流れていた。

「夫婦の問題だからあまり口を出すのは良くないけど、気づいてしまって見てしまったから…。私は香織の味方だから!もし必要ならうちに来て……」

有希は話し合いが必要だとか、必要なら弁護士も紹介するとか、いろいろ言ってくれてたけどもう私の思考回路は混乱していて頭に入ってこない。

食事は口に入れても砂を噛むような感覚で味もわからなかった…
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