運命の恋~もしもあの時・・~
どうやって帰ってきたんだろう。
気づけば家にいた。
こんなにショックなのにいつも通り洗濯した物をたたみ、アイロンをかけ、夕食の準備に取りかかっていた。

ピンポーン
インターホンがなり、モニターを見ると娘が帰ってきていた。

「ただいまぁー!」

「おかえりなさい。すごい汗!暑かったもんね~。シャワーかかろうか?」

汗びっしょりで帰ってきた娘からかばんや帽子を受け取りお風呂場へ促す。
娘の世話をしているとあっという間に時間が経つ。
小学生とはいえまだまだひとりでは難しいことが多い。

そうだ、しっかりしないと!
娘のためにも落ち着いて考えないと!
少しだけ冷静になれた気がする。

母は強し、そう、強くならねば!

夕方過ぎに有希からと夕食時には稗田さんから心配のメールが来ていた。
二人の心遣いに涙が出た。

旦那の帰りはその日も日付が変わった後だった。
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