運命の恋~もしもあの時・・~
夕飯で食べた物が全て出たような気がする。
一緒に自分の中のドロドロした感情も出てくれたらいいのに…

少し落ち着いたころ、心配して後ろに立っていた旦那が私の背中をさする。

「汚い!触らないで!!」

つい大きな声が出る。
吐いたことによってなのか、悲しくてなのか気づけば涙が出ていた。

「ごめん…大丈夫?水持って来ようか?」

「いいの、大丈夫。大きな声を出してごめんなさい。」

私は洗面所で口をゆすぎ、トイレ掃除をした。
少し落ち着くために丁寧に掃除する。

リビングに戻ると食器は片付けられており、テーブルには私のマグカップが置かれてて、そこから湯気の上がっている。
寝室からラフな格好に着替えた旦那が出て来る。

「ほうじ茶を淹れたんだけど…あったかいほうがいいかと思って。飲めそうなら飲んで。」

そんな事最近ではしてくれたことはなかっのに…。
ほうじ茶が好きなのは覚えてたんだ。
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