運命の恋~もしもあの時・・~
「初めはあの子が大きなミスをしてしまって励ますために他の奴らと食事に行ったんだけど…でも途中で呼び出しとかあって最終的に2人きりになってしまったんだ…。その時に話を聞いてあげてからはよく相談に乗ってほしいと誘われるようになって食事に行くようになった。」

確かに1年くらい前から食事に出る回数が増えてた気がする。

「もちろん食事に行くだけの関係ではないでしょう?それは本気なの?」

全身が震えて、声も震える。
動悸がして息苦しい…吐くものなんてもうないだろうに吐き気がする…
返事を聞かなければいけないのに聞くのが怖い。
うつむいたまま顔を上げることができずにいた。

「本当に申し訳ないことをしてしまった。ダメだとわかってたのに止められなかった。ママに、香織に知られてしまって焦ってる。あの日以来会社以外で会うのをやめたんだ。」

違う、そんな事聞きたいんじゃないのに…

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