運命の恋~もしもあの時・・~
抱きしめられているうちに涙が止まっていた。
ひどく疲れた…
ようやく重たい手を持ち上げ彼を押しのけた。
彼は縋るような懇願した顔で私を見た。

「今日はもうやめましょう。何だか疲れて力が出ないの。」

「吐いたから…水分を摂らないと、ベッドに行こう。水を持ってくるよ。」

そう言って私の両脇に手を入れ抱きしめるような形で引き上げ立たせてくれた。
そして私をベッドの端に座らせキッチンからペットボトルの水を持ってきてくれた。
冷たい水を飲んで自分は喉が渇いていたんだと気づく。

「ケータイ鳴ってたよ。」

私のスマホを持ってきてくれておりベッドサイドに置いてくれた。
それから「お風呂に入ってくるよ。」と寝室から出て行った。

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