運命の恋~もしもあの時・・~
8
翌朝、起きてリビングに行くと既にスーツに着替えた旦那がコーヒーメーカーをセットしていた。
「おはよう、少しは眠れた?」
「おはよう、眠れなかったわ。あなたはソファで寝たの?」
旦那は返事の代わりに力ない笑顔で「ヘヘッ」と笑った。
「ご飯すぐ作るから。」
キッチンに行こうとすると旦那がパン屋さんの袋を持ち上げ私に見せる。
「実は僕も眠れなくて…駅前のパン屋まで散歩がてら行って買ってきたんだ。」
そう言って中のパンをテーブルに広げだした。
会話はほとんどなく一緒にパンをたべた。
「今日は午後から取引先に出向くことになってて夜はそちらの方と食事する事になってるんだ。こんな時に申し訳ない。男ばかりの会食だから。出来るだけ早く帰ってくるよ。」
「別にいいわよ。気にしないわ。気をつけてね。いってらっしゃい。」
玄関までいつも見送ってたけど今日はリビングでそう言って見送った。
だって腹が立ったのだ。今までパンなんか買って来たことないくせに、会食だろうが浮気だろうが帰って来ないことをごめんなんて言わないし、遅く帰れば疲れたって不機嫌だった。
「おはよう、少しは眠れた?」
「おはよう、眠れなかったわ。あなたはソファで寝たの?」
旦那は返事の代わりに力ない笑顔で「ヘヘッ」と笑った。
「ご飯すぐ作るから。」
キッチンに行こうとすると旦那がパン屋さんの袋を持ち上げ私に見せる。
「実は僕も眠れなくて…駅前のパン屋まで散歩がてら行って買ってきたんだ。」
そう言って中のパンをテーブルに広げだした。
会話はほとんどなく一緒にパンをたべた。
「今日は午後から取引先に出向くことになってて夜はそちらの方と食事する事になってるんだ。こんな時に申し訳ない。男ばかりの会食だから。出来るだけ早く帰ってくるよ。」
「別にいいわよ。気にしないわ。気をつけてね。いってらっしゃい。」
玄関までいつも見送ってたけど今日はリビングでそう言って見送った。
だって腹が立ったのだ。今までパンなんか買って来たことないくせに、会食だろうが浮気だろうが帰って来ないことをごめんなんて言わないし、遅く帰れば疲れたって不機嫌だった。