運命の恋~もしもあの時・・~
すぐに電話を切った。
私を心配してるって…信用出来るはずがない…

「今日は早退までして来てくれてありがとう。話しても話しても和解なんてできないと思う。今後はもしあなたと連絡を取るときは弁護士を通してになると思います。良ければ連絡先を聞いておいてもいいかしら?」

自分がどうしたいのかさえわからない。弁護士さんと会うかもわからない…
彼女はカバンから手帳を取り出しケータイ番号と住所、名前を書いて私に差し出した。
キレイな字。こんなことまで自分と比べてしまい傷つく。
そして席を立ち深々と頭を下げて店を出て行った。

「はぁ~、私ってこんなに醜かったんだ…凹む。」
有希はそう言う私を涙を流しながら抱きしめてくれた。

「私、全力で香織の応援するから!私は味方だからね!」
味方かぁ~、稗田さんも味方って言ってくれてたな。

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