運命の恋~もしもあの時・・~
身支度したりしているとあっという間に時間が経つ。
遅れないように急いで家を出た。

お店に着くと田邉さんはもうお店の前で待っていた。
背が高くて大きいのでよく目立つ。
電話をしており私を見つけると笑顔で手を上げる。

「ごめん、ちょうど電話がかかってきて。久しぶりだな!前、病院行ってくれてありがとな。何か痩せた?」

さすが田邉さんよく気が付いたなぁ。
あれからあまり食欲がない…そして不意に不快感が襲ってきて吐くことが多くなった。
あとはヨガの効果もあるのかな?

「久しぶり。田邉さんは忙しそうだったけど元気そうで安心した。私ヨガを始めたのよ。まだスタジオとかはいけてないけどインターネット配信のヨガ教室に申し込んでみたの。」

話をしつつ中に入り、席へ案内された。
田邉さんは当たり前のように唐揚げ御膳と日替わり御膳に唐揚げ単品で頼んでいた。

「ちょっと、私唐揚げにするってまだ言ってないのに。」

「ハハッ癖で頼んじゃった。どうする?やめるか?」

悪気の無さそうに笑うから私も首を横にふる。
憎めない人だ。

「ヨガ始めたんだな。どう?キツイ?話しながらタブレット触らせて。」

田邉さんはカバンからタブレットを取り出し扱いだした。
やっぱり電話と言い、忙しいんだろうな。
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