目覚めたら契約花嫁
向き合ってソファへと腰掛け、真ん中に置かれたテーブルにスウィートポテトを置いた。

何も言わないでも、ダヴィが紅茶と小皿を用意している。


「これは?」


ロイが私の作ったスウィートポテトを凝視している。

見た事のない食べ物だと察しがつく。


「サツマイモで作ったお菓子なの。いつもロイにはお世話になっているから。それにダヴィも。」

「お菓子?」

「食べてみて?ダヴィも座って。」


ダヴィをソファへと促す。

小皿に取り分けてフォークを差し出せば、躊躇なく食べてくれた。


「美味しい。」


ロイから漏れた言葉に満面の笑みが浮かんだ。


「リン様、美味しいです。」


二人の反応に嬉しくなった。
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