目覚めたら契約花嫁
「今日は休んだ方がいい。」


優しい声色のロイに涙が溢れてきた。


「私はどうしたら?」

「………少し調べてみるよ。リン、君はゆっくり休むといい。」

「………ロイ、ありがとう。」

「一人で大丈夫か?」


大丈夫ではない。

だけど小さく頷いた。


「ゆっくりとお休み。」


温かい手が私の頭を撫でた。


「ほら。」


ロイがベッドに寝転ぶように促した。

ふかふかのベッドで寝ていたようだ。

気持ちの良いベッドに目を閉じた。


「後で食事を持って来させるよ。」


優しく頭を撫でた後、扉の閉まる音が聞こえた。


「ここはどこ?」


静かな部屋に、私の小さな呟きが漏れた。
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