目覚めたら契約花嫁
「私もシャノワールを見てみたいから。」

「そうだな。」

「ロイと出会ってから、この街を出たことないから。」

「どっか行くか?」


勝手に言葉が出ていた。

俺はハッとしてリンを見れば、嬉しそうに俺を見ていた。

オッドアイの目が嬉しさを伝えてくる。


「行きたい!ロイ、行きたい!シャノワールをもっと知りたい!」

「ああ、そうだな。」


好奇心旺盛なリン。

ずっとシャノワールに居てくれるんだ………と実感させられる言葉に俺も笑みを浮かべていた。


「リン、今度行こう。」

「うん、ロイ、楽しみにしてる!」


嬉しそうなリン。

リンが泊まりで行く視察の落ち込み度がグンと急上昇し、俺の気持ちが幸せに満ちた。

ずっと俺と一緒にいてくれる決意をリンから感じとったからだ。

リンはずっと俺の隣にいる。

そう信じたいと思った。
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