目覚めたら契約花嫁
「大好きだよ、ロイ………。私も離れたくない。」

「リン。」

「あの日の事故は運命だった。運命なんて一度しかないよ。」

「………運命………か。」

「契約で花嫁になったのも、本物の恋人になって結婚するのも………運命なんだよ。」


ロイに微笑んだ。


「そうだな。リン、風呂に入って来いよ。風邪を引く。」

「うん、そうだね。ロイは大丈夫?」

「俺は少し濡れただけだし………それとも一緒に入るか?」

「………無理。」


笑うロイに冗談だと理解した。

風呂の用意をして、ロイより先に濡れた体を温める事にした。

熱めのシャワーを浴びれば、冷えた体が温められていく。

ロイも濡れて寒いだろうと思い、早めにシャワーから出で、急いで服に着替えた。
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