クールな君と秘密の恋を。
*
さて、次はお弁当を食べるところを撮るようだ。
「はい、理人くん。あーんっ」
「え、いや。恥ずいし。」
「いいからいいから。はい、あーんっ」
パクっ。
玉子焼きを恥ずかしながら食べた理人を見てあーんってしていた海月さんが羨ましいと思った。
モヤモヤ。
あーもう。仕事中なのに〜!
全然集中出来ない!!
理人はああいう美人さんがタイプなのかな。
正直、理人の恋愛事情はあまり知らない。
だから、好きなタイプとかもわからない。
聞きたいけど好きだということがバレると思っていつも聞けずにいた。
まぁでも知ったところで好きなタイプと私がかけ離れていたらと考えるとかなりショックなのでこれは聞かない方がいいのかも。