クールな君と秘密の恋を。



公園デート、最後の撮影は二人で手を繋いだりハグをしたりというラブラブなシーンだった。




「穂花、手。」



「え?手?」



「繋ぐってこと。」



「はい…。」



あ、海月さんが照れている。



まぁでもありゃ私も照れるわ。



彼はツンデレなところがあるからあんなふうにされたら誰だって照れるに違いない。



「ベンチで喋ろう。」



「う、うん!そうだね!」



最後はベンチでハグして終わるようだ。



なんだか雑誌の撮影なのにドラマみたいだ。



「穂花。」



「ど、どうしたの?」


ギュッ。


「今日はありがとな。楽しかった。大好きだよ。」



耳元で言っていた。



「うん。私も大好きだよ!」




心底海月さんと入れ替わって欲しいと思った。




「〜はい!おっけい!!じゃあちょっと確認するね〜」




どうやら撮影が終わったみたい。



確認して何も無ければ今日の彼の仕事は終了だ。





「うん!よし!大丈夫だよー!」


「では今日の撮影はこれで終了になります!」


「皆さんお疲れ様でした〜」



< 12 / 232 >

この作品をシェア

pagetop