クールな君と秘密の恋を。
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彼の帰る支度が出来たみたいなので私は彼の自宅まで車で送る。
無事に送り届ければ私のマネージャーの仕事は終了だ。
ほんとは私が運転しなくてもいいのだけれど、理人が私の車に乗りたいと懇願したらしく私が送っていくことになっている。
仕事が増えると思ったけど、断れない私はどうしようもなく理人が好きなのだ。
「いつもありがとうな。」
「へ?」
「え、何そのあほ面(笑)」
「いやだって、、。お礼言われるなんて思ってもいなかったから。」
「いつも感謝してる。今の俺があるのは莉子のおかげだから。」
「うぅ。」
で、出た。
たまに出るデレだ。
「なぁ、ほんとに夜のバイト辞めなよ。」
「うーん。そういう訳には…。私は今の生活に何とか慣れてきたから心配しなくても大丈夫だよ。」
「…んー。それだけじゃないんだけど。」
「ん?それだけじゃないって?」
「んーん。別に。」
何なんだ?
と、話しているうちに理人のマンションの裏まで来た。
表に停めてしまうとパパラッチに狙われやすいのでいつも裏に停めている。
まぁ、裏口も狙われているかもしれないけど。
「着きましたよ。」
「…うん。」
「えっと。降りないんですか?」
「や、降りる。今日もお疲れ様。また明日な。」
「あ、はい。お疲れ様でした。」
「気をつけてな莉子。」
そう言って理人は私の頭を撫でた。
「え、、?」
「じゃあな。」
「あ、ま、また明日っ。」
やばい。これは。
キャパオーバーになりそうだ。