クールな君と秘密の恋を。
咲ちゃんは大人っぽくて背も高いし美人さん。
でも、とても可愛らしい女の子だ。
私が男なら付き合いたいと思うような子。
確か私と同い年だったはず。
その為かすごく気が合う。
バイト仲間では1番仲が良い。
「あと30分でオーダーストップだし流石にもうお客さんは来ないだろうね。」
「そうだね〜。さ、お皿どんどん拭いちゃおう。」
と、私が言った時。
カランコロンッ
マスクをした男の人がお店に入ってきた。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「1人。」
「では、こちらのお席にどうぞ。」
店長が席まで案内した。
仕事終わりとかそんなところだろうな。
しかし背が高いなぁ。
マスクで顔はあまり分からないけど、なんだかオーラがすごい。
私はお箸やスプーンなどが入ったケースを今来たお客さんの所に持って行った。
「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりになりましたらベルでお呼びください。」
そしてそのケースを置いて戻ろうとした。
「…莉子。」
「え?」
その人はマスクをとった。
「!!!!」
理人……!
何でこんなところに!?
「しーっ。暇だったから来た。」