クールな君と秘密の恋を。
全くもう。
一体何を考えているのやら、、
ていうか嫌だって何よ。
ほんとに年上なのだろうか。
私の方が大人なんじゃないかってたまに思う時がある。
キッチンの中に戻るとやはり質問された。
「莉子ちゃん、あのお客さんと知り合いなの?」
「ま、まぁね。」
「そうなんだ。てっきり彼氏かと思ったよ。」
「そ、そんな訳ないよ!」
何故そう見えるのか私にはよくわからない。
「マスクしてるけど、見るからにあの人イケメンじゃん?だから彼氏かなーって。だって莉子ちゃん可愛いしお似合いに見えたよ!」
何だか少し嬉しかった。
今日の撮影で、海月さんとお似合いだなって思いながらも内心はショックだったから、お世辞でもそう言ってくれるのは嬉しい。
「そうだといいな…。」
「莉子ちゃんあのイケメンさんのこと好きなの?」
「えぇ!!い、いや!そんな事ない!」
「そう?なんか恋してる目だったから好きなのかと。」
咲ちゃんは案外鋭いから気をつけなくては。