クールな君と秘密の恋を。
ガチャッ
あ、スタッフさんが出てきたからもう入れそう。
私はスタジオに戻って理人に飲み物を渡した。
「お疲れ様です。」
「あぁ、ありがと。なぁ、撮影中いなかっただろ。」
「はい。岡山さんから仕事の電話が来て…。」
「そうか。」
「次はちゃんといますよ。」
「うん。見ててね。」
何だか少し拗ねてるように見える。
そんなに見て欲しかったのかな。
でも私は出来れば見たくない。
勝手に傷ついて、勝手に落ち込んでまた理人に心配されちゃう。
理人の邪魔になる事だけはしたくなかった。
でも見ててって言われたからには見なくちゃ。