クールな君と秘密の恋を。
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そんなこんなで撮影が始まった。
今回のデートの設定は年の差の公園デートらしい。
大学の時に付き合ったという設定なのだそうだ。
2人がバドミントンをして遊んでいるところをカメラマンさんが撮る。
「あー!ごめーん!理人くーん!羽根が向こうに飛んで行っちゃった!!」
「大丈夫だよー!」
珍しく彼も声を出している。
普段はあんなに元気なところを見ない。
久々に見たなぁ。
今回のように雑誌の撮影や、映画とかドラマとかの撮影以外であまり無邪気に笑うところを見なくなった。
「なんかあの二人お似合いだな〜。」
「美男美女でいいですね!」
「息ピッタリですよね〜。」
近くでスタッフさんの声が聞こえた。
お似合いか…。
そりゃそうだ。
あんな美男美女。誰もがくっついてほしいって思うだろう。
私もあんな美人な顔に生まれ変わりたい。
私は童顔だから一応20歳だけど、よく高校生に間違えられる。
若く見られるのはいいけど、子供っぽいし早く大人っぽい女性になって理人を振り向かせたい。
海月さんは確か私と同い年だったはず。
なんでこんなにも差が出てしまうのだろう。