あなたの義理の妻になります!
「え!?陵君のお母さんもうすぐ誕生日なの!?」
そんな大事なこと陵君今まで黙ってたの!?

「ああ、まあ…」
陵君は、バツが悪そうな、照れてるような、よく分からない顔をしていた。

「それで」
私はなんで陵君が突然誘ったのか理解して、理由が優しい陵君ならではだったのでこのまま、陵君に付き合ってあげることにした。

私が、ウンウンなるほど~と頷いていると痺れを斬らしたのか、陵君が
「で?女性が好きそうなものは?」
と、いつものように不機嫌そうに聞いてきた。

「え……?あ!ごめんね!
えっと~、大人の女性なら…コスメやネックレスとかかな?」
一瞬ボケッとしてしまったけど、一応思いつくものを言ってみた。

「そっか…」
そう言うと陵君は、「彩佳行くぞ」と私の腕を引っ張って、普段絶対に来ないいかにも高そうなジュエリーが沢山あるお店へと入っていった。
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