あなたの義理の妻になります!
「あの〜、話を変えるのってありですか?」
挙手をするように、手を挙げながら言うと

「はぁ」とため息をついてから呆れられた目でこっちを見ながら「どうぞ」と言ってくれた。

やっぱり優しい!そんな陵君大好き!
……なんか私、キャラ崩壊してない?
うん…これは内心で思ってるだけにしよう

「それで…なんで陵君はそのブレスレットを買ってきたの?」

ずっと抱いていた率直な疑問をぶつけてみた。

「はぁ〜…鈍感…あのさ、彩佳がこれを好きだって分かったから……」
すると陵君は、一旦そこで言葉を区切った。

「私がそれを好きだってわかったから?」
わざとらしく、首をかしげながら続きを催促すると

また「はぁ」と一息ついてから
「やっぱ、鈍感は鈍感なんだな…」
また呆れられた目を向けられただけで、結局その続きは話してくれなかった。
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