あなたの義理の妻になります!
………………は?
今、目の前にいる人は何て言った?

『陵君と義理の夫婦として一緒に住む』?


私は、一瞬思考が停止してしまった。それから言葉の意味を考えてみて―…

「ちょっ、叔父さん!まさか勝手にその提案にオッケー出してませんよね?」

驚きすぎて、つい大きな声が出てしまった。

叔父さんは、当たり前だけど私の声に驚いてるし……

ちなみに、今日は元父親は同席していない。叔父さんいわく仕事が忙しいらしい。どうでもいいけど

「だ、大丈夫だ。彩佳ちゃんの意見を聞いてから返事をしようと思ってな。お相手にも返事を待ってもらっている。」


…………お、叔父さんマジ神だよ~

私の両親は、私になんの相談もなしに「離婚するから」とだけ伝えてきて元父親からは、「お前は、母さんについていけ」なんて勝手に決められていた。
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