あなたの義理の妻になります!
私は、急に怒り出した陵君に怯えながら理由を説明した。
「それは……新河君、昨日遅くまで起きてたから……その…眠いだろし…なにより、疲れてるかなって思って…つい…」

一旦そこで言葉を区切ってから私は一気に謝った。
「ご、ごめんなさい!勝手な真似をして……新河君に迷惑をかけて……本当にごめんなさい!」

あ…ヤバい…泣いちゃいそう…
それに…陵君の顔見れない…

そう思っていたら、下を向いていた私の視界に手が伸びてきた。
…と思ったら、私の手首が引っ張られて、……気づいたら陵君に抱き締められていた。

え……?え……?この状況ど、どういうこと?

さっきまで泣きそうだったのに、急に抱き締められて驚いて涙が引っ込んでしまった。


内心混乱している私の頭上から、今私を抱き締めている人の声が聞こえた。
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